この作品のタイトルに選んだ《煌々（こうこう）》という言葉の意味を調べると、
きらきらと光り輝く様、まばゆい、まぶしい光の様子などとあります。

この短い一文の中だけでも「輝く」、「まばゆい」、「まぶしい」など、
光を表現する言葉はほんとうに数多く存在しています。

そしてそれは、光と人間の関係が切っても切れないものだということを、
証明しているのかも知れません。
夜を描くこと、それは決して暗い闇の中の不可思議を描くことではなく、
明るさ、描きたい光を見つけ出すことだと思っています。

降るような星明かり、シルエットをつくる街灯、遠く浮かぶ街明かりなど
様々な光の微妙なニュアンス、光の共演を楽しんでいただけたら嬉しいです。