一枚の作品の中で時の流れ、四季を表現しようとチャレンジした作品です。

僕の中には、時間とは、誰にでも平等に訪れる共通のもの、いつまでも変わらず普遍的なものというイメージがあります。そして私たちは、時の流れ、季節の変化をとても敏感に感じ取っていて、それを生活の中で楽しんできた長い歴史があると思っています。
僕にとって「また、時がめぐる」というのは、新しい季節という嬉しいことにまた出会える、そんな感覚があります。

この《四季並べ-夜光-》は、夜のぼんやりとした雰囲気の中に大好きな水辺の風景を描いています。
この幻想的な風景の中では、桜の花やひまわり、コスモスが同じ時間の中に咲き、桜の花びらやもみじも舞い踊っています。夜という時間とこの幻想世界の持っている包み込むような柔らかさ、優しさをブルーを基調にさまざまな色彩の変化で表現しました。

スカートをつまんで裾が濡れないように歩く少女は、この静の世界に動のアクセントと生命感を与えてくれるそんな存在だと思っています。