ARTIST
天野喜孝/黒衣の剣士YOSHITAKA AMANO
【作品紹介 vol.1】
今回は、ご存知の方も多いであろう、
天野喜孝先生の《黒衣の剣士》をご紹介します。
ゲームから天野先生を知ったという方も、一度は目にしたことがあるかと思います。
何を隠そう、ファンタジーアート展の広告に使わせて頂いている作品です。
展示会場に来たことがある方であれば、
大きな (等身大!?) パネルも見たことがあるのではないでしょうか。
菊池秀行先生による「吸血鬼ハンターD」に登場するD。
剣を悠然と構えている美しさたるや…!!
他の作品とはまた違った重みがあります。
実はこちらの作品は、1992年に雑誌 <獅子王> の綴じ込み付録のピンナップポスターとして描かれたものです。
これまで版画化されている<D>は、そのほとんどが小説本編の装幀関連の作品です。
しかし、《黒衣の剣士》は天野先生がまた別の角度から描いた唯一の<D>なのです。
それまで天野先生の中で蓄積された<D>のイメージが全て詰まった作品です。
このような描き方をした作品はおそらく初めてではないでしょうか。
この作品を描くにあたり、天野先生は
「日本の武者絵、役者絵の世界を意識しながら、掛け軸のようなイメージで描いた 全身像の肖像画。
日本的、東洋的なアプローチで表現するとどうなるのだろう?
また、<見栄を切る> 歌舞伎役者のような立ち振舞いの中で最高に美しい一瞬を極めた<D>を作品として残したかった」
と語っています。
妥協を知らない天野喜孝先生が描く、まさしく究極の決めポーズが完成したのです。
現在会場では《黒衣の剣士(DX)》という版画作品が特別展示されている会場もあります。
また、日本の伝統工芸「漆」と天野先生がコラボレーションした作品も・・・。
ぜひお近くの会場で、お客様のその目で体感してください!