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TOMOYA特別インタビュー特集

2022-11-17 00:00:00

EVENT


特 別 イ ン タ ビュ ー 特 集





I n t e r v i e w   w i t h

T O M O Y A





T O M O Y A  が 語 る 、

ス プ レ ー ア ー ト の 幻 想 世 界 。


スプレーアーティストTOMOYA

日本で初めてのスプレーアートライブパフォーマンスや作品をメディアなどで発表している。

独自に開発した世界初のオリジナルスプレーアート技法により、アートライブパフォーマンス、作品制作、作品提供の他、楽曲の制作も手掛けるなど幅広いアーティスト活動を展開している。
近年は海外のニュース番組等への出演や、ブックカバーなどに作品提供を行うなど、日本だけではなく海外からも作品に対する評価が高くなり、アメリカを始め世界22カ国38地域以上のコレクターからオファーを受けての作品販売も行っている。


▐  メキシコ人パフォーマーとの出会いが全ての始まり

絵を描くようになったきっかけは?


TOMOYA : カナダのトロントでメキシコ人のストリートパフォーマーと出会って「すごいなぁ」と思ったことがきっかけです。

そのパフォーマーは英語が喋れず、アシスタントがいて通訳をしていましたが、自分もあまり英語が堪能でない中コミュニケーションを取り、やがてパフォーマーとは友達になりました。

パフォーマーとはどのような出会い?


TOMOYA : 彼とは住んでいるところも傍で、家に行って練習を繰り返していくうちに友達になりました。

そして「自分の好きな作品を1つ選んでいいよ」と言ってくれて、当時僕は音楽をやっていたので、その頃のCDと交換してそこから交流が始まりました。

また、彼が普通のスプレー缶でグラフィティとは違うような結構きれいな色を出して描いていたので「すごい」と思ったのがスプレーアートとの出会いです。

今のスタイルにはどのように?


TOMOYA : それこそ教科書がないので自分なりにこうしたら良いんじゃないかとか、いろいろなものを試したんですよ。

スプレー缶もそうだし、描くキャンバスも紙もそうだし、その組み合わせもいろいろなところから取り寄せたりして今のスタイルに落ち着きました。


▐  筆とは違う作品の表現

作品のこだわりは?


TOMOYA : 一番は色かな。筆とは違うところでいうと、スプレーの良さはグラデーションが綺麗に出るところです。

だから、いろいろな色を入れたりだとか一層だけではなくて半透明な色を入れたり綺麗な色合いが出るようにしています。

​​​​​​​細かいところで言うと、削った時のディティールやラインの綺麗さにはこだわっています。 

先生にとって絵を描くとは?


TOMOYA : 描くというよりは作るというニュアンスの方がすごい強いんですよね。

もともと図工が好きなこともあって、作り上げていくというプロセスの方が僕には合っています。


▐ 描きたいものは常にある

 *作品制作はどのように?


TOMOYA : 例えば、惑星の絵柄だとキャンバスの上に正確な円を描いて、下地材にテクスチャを作っていきます。

乾かした後にそこからスプレーしていく感じです。

立体感を出すためにマスキングとスプレーを繰り返しグラデーションを付けていきます。  

どのようにインスピレーションを膨らませるのか?


TOMOYA : 描きたいものは常に何かしらあるんですよ。

逆に新作を作らなきゃいけないと思うと何も出てこないので、シャワーを浴びているときや何もしていないときに「こういうのやってみようかな」とか考えます。


▐ 瞬間を奏でるパフォーマンス


スプレーアートパフォーマンスのきっかけは?


TOMOYA : 帰国した当初は日本で買えるスプレーは白や黒が主で種類も少なく、限られたことしかできなかったので趣味として落ち着いていました。

当時の音楽仲間と一緒に遊んだりしていましたが、友人の作った音楽にのせて遊びで作ったパフォーマンス動画を UPしたところ、TV番組スタッフが見てくれて’芸術の秋スペシャル’で取り上げられたことがきっかけです。

音楽をかける理由は?


TOMOYA : 曲をかけると自分が何分くらいのところにいるのか分かるので、それを目印にしています。

スプレーアートは5分~10分で制作しますが、割と音楽を演奏する感覚に近いです。

時間をかけて積み重ねるというよりは、音楽の進み具合で時間を計りながら完成図を逆算して瞬間を大事に作り上げます。

人前でパフォーマンスをするときは自身の作曲した音楽を使用したり、友人が現在も音楽業界で仕事をしているので楽曲提供の依頼をすることもあります。


▐ 画材について

画材の特別なところは?


TOMOYA : メディア活動をしている中で、大阪のEIVESTというリペアスプレーを製造する会社がオリジナルのスプレーを提供してくれるようになりました。

定期的に試作品を作ってくれていて、パール入りやラメ入りなども作ってくれています。


ストリートアートとの違いは?


TOMOYA : よくある壁の“らくがき”的なものは『グラフティ』と呼ばれ、こちらもエアロゾールアートと呼ばれていますが、

使うスプレーのノズルなどに違いがあります。『グラフティ』の場合はいろいろな種類のノズルを使います。

ちなみにスプレーアートを描く人はパフォーマー、グラフティを描く人はライターやペインターと呼ばれることが多いです。


▐ 魅力を与える宇宙


宇宙を描く理由は?


TOMOYA : 単純に宇宙が好きというのもありますし、月や地球はとてもシンボリックなものに感じて特に好きです。

月は地球から見える最大の衛星ですし、地球は我々が立つ地であり、それが存在する宇宙には無限の広がりを感じ、魅了されます。

S15-16_UNIVERSE

©TOMOYA©太田プロダクション


A3-36_EARTH WITH THE OCEAN

©TOMOYA©太田プロダクション


▐ メッセージ

見る人の楽しみ方は?


TOMOYA : パフォーマンスの時は単純に楽しんでもらって、普通とは違う技法で描いているので単純にショーとして楽しんでもらいたいです。

作品は作品として、一見するとスプレーで描いていることは中々想像できないじゃないですか。

そういう工程を想像して楽しんでもらえればいいんじゃないかと思います。



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