ARTIST
【作品情報】カーク・レイナート
ロストベイビー
作家:カーク・レイナート
作品名:ロストベイビー
技法:ミクスドメディア
トータルエディション:150
カーク・レイナートからのメッセージ
実はこの作品は私の実体験をモチーフに描いた作品です。
私は毎日の日課のようにアトリエの周辺や近くの森を散策します。
そんな森での出来事の一つに、野生動物の子どもたちとの出会いがあります。
今までにウサギ、鹿、キツネ、アライグマなどの赤ちゃんと森の中で偶然に出会っていますが、それはとても嬉しい出会いであり、同時に少し不安に感じる出会いでもあります。
なぜなら多くの場合、少なくとも私の視界の範囲にはその子どもの親の姿を見つけられないからです。
子どもの野生動物は人間の道路を渡る際に、車に怯えて親とはぐれてしまうケースも珍しくないようです。
自然界では乳離れしていない子どもが親と離れて日々を生き抜くことはほとんど不可能であり、それゆえに森の中での野生動物の子どもたちとの出会いは喜びと不安の入り混じった印象的な出来事なのです。
妖精や天使たち、彼らはそれぞれに役割を持ち、ある意志によってこの世界に使わされていると私は考えています。
この《ロストベイビー》に描いた妖精は、はるか太古の昔から森に棲んでいる、変わることのない形をした花の妖精たちです。
とても小さく儚げな姿の彼女たちは、迷子の子ウサギにとってはとても心強い存在です。
なぜなら彼女たちは、道案内の役割を授けられた妖精だからです。
心細く悲しげな子ウサギたちの前にどこからともなく現れて、安心させ、励まし、勇気づけ、離ればなれとなった親ウサギの元へと優しく導く、森の案内人なのです。
《ロストベイビー》は私が森で出会った迷子たちのこうであってほしいという未来の姿です。
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