天野弓彦からのメッセージ

ダークヒーロー的な存在に惹かれる僕にとって、《ルシファー》は個人的にも思い入れの強い作品です。

ルシファーとは、神に仕えるすべての天使を率いる大天使が神に背いて闇に堕ち、堕天使となって全ての悪を象徴する存在になったと言われています。

神によって創造された光の子が人々を闇へと導き神と対立するという構図(ルシファー; ラテン語で光をもたらす者という意味)、

全能の神でさえ制御することのできない「光の差すところ、闇が生まれる」という大いなる矛盾、

善と悪、正と邪、光と闇の二面性が持つ計り知れない部分に惹かれてこの絵を描きました。