mocha 新作 トンネルノムコウ
EVENT
真夏のデイドリーム。
太陽が真上にある真夏のある日、
トンネルの暗闇の世界を歩んでいた目の前に突然、ふたつの世界の境界が音もなく、けれども鮮やかに現れました。
カメラを手に作品のテーマを求めて歩く旅の途上、mochaが偶然出会った古びたトンネル。
出口の向こうに広がるのは真夏のデイドリーム、
“希望”という名の光あふれる別世界なのかもしれません。
現実と幻想の狭間に。
ゴツゴツとした剥き出しの岩壁には、長い年月を経たであろう今も、削り取られたような跡が残ります。
実際には黒に近い濃いグレーだったトンネルの壁は、外界の森の緑とのつながりを考えて深い緑色に塗り替えられ、
作品全体を自然な趣のある統一感で包み込んでいます。
あふれる陽光の中に柔らかく浮かびあがる緑の幻想。
わずかに冷たさを感じる空気が満ちたトンネルの中は、果たして外界と同じ時を刻んでいるのでしょうか。
そして境界に立つ少女の目には、なにが映っているのでしょうか。
光、未来、そして希望。
mochaは、その時の印象をこう語ります。
「急に開けた視界の先には、眩しすぎる光の風景が広がっていました。降り注ぐ陽光が強すぎて、一瞬焦点が合わずに目が眩むようでした。
トンネルは現実と幻想、過去と未来、光と闇、様々にあるふたつの世界、対となっている世界をつないでいるのかもしれません。
そしてその出入り口には、ふたつの世界の境界線が光と影によってまるで一本のラインのようにくっきりと浮かび上がっていました。
現実世界と幻想世界を繋ぎとめるトンネル。この作品のイメージはすぐに頭の中に浮かんでいました。」
細部に至るまで徹底的にこだわった繊細な筆使いで、時としてノスタルジー漂う幻想空間を、
圧倒的なスケールで我々の目の前にドラマティックに現出させるmocha。
会場ではご紹介した最新作品《トンネルノムコウ》をはじめ、
mochaファンから絶大な支持を集める人気作、話題作を厳選してご紹介いたします。
ぜひお近くの展示会場で、アーティストmochaが彩る時間の旅をお楽しみください。
作家紹介
mocha
その独特な世界観を圧倒的な描写力で、数々のアニメ背景の作画を担当してきた背景イラストレーター。
ノスタルジックな空気感や世界観を、背景主体で魅せる画風で幅広いファン層に支持を得ている。
CDジャケットイラストやゲーム背景イラスト等さまざまなジャンルの作品を手掛けるとともに、
2022年からは自身の版画作品を展示販売する全国巡回展『mocha展-星しるべ-』を開催。約8万人の動員を記録した。
さらに150枚限定制作版画「星は港に満ちる」等の一部作品が完売するなど、
老若男女問わず日本全国でmochaのアートを自宅に飾るファンが増えており、今後の更なる活躍にも注目が集まっている。
主な作品歴:
■書籍
『錆喰いビスコ』世界観イラスト担当(著:瘤久保慎司/電撃文庫)
mocha画集『BACKGROUND ARTWORKS』(著:mocha/ワニブックス)
『背景作画 ゼロから学ぶプロの技 神技作画シリーズ』(KADOKAWA)
mocha画集『Empathy』(著:mocha/ワニブックス)
■イラスト
『TrymenT ―今を変えたいと願うあなたへ―』背景担当(TrymenT)
『Re:LieF~親愛なるあなたへ~』背景担当(RASK)
朝の連続テレビ小説主題歌「星影のエール」ジャケットイラスト(発売元:ユニバーサルミュー ジック)
SANOVA 1st~5thアルバムジャケットイラスト(発売元:ビクターエンタテインメント)
「コニカミノルタプラネタリアTOKYO」ポスターイラスト(提供:コニカミノルタ株式会社)
他、商業作品多数
©mocha
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当展示会は、アールビバン株式会社主催の入場無料、絵画展示販売会です。
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