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mocha-版画制作秘話

2022-03-03 10:00:00

EVENT

mocha展-星しるべ-開催記念

◆工房の選定

アールビバンでは複数の工房と契約を交わし、それぞれの特徴を把握した上で作家に制作提案を行っております。

作家の意図どおりの色見を具現化できることに強みをもつ工房や、多彩かつ巧妙な仕掛けを駆使し作品の魅力をより引き立てることに突出した工房など、作品をどのように表現したいかによりその選択は異なります。


私たちが常に心掛けているのは、『1枚の作品がより高い完成を迎える為に必要な提案とは何か』ということです。

版画には様々な技法があり、近年の版画はそれらを組み合わせて制作する「ミクスドメディア」が中心となっていますが、工房のこだわりにより仕上がりは大きく変わってきます。


紙の製造も行い質感にこだわる工房や、「液体以外にならなんでも刷ります」というチャレンジ精神にあふれた工房、

そして何度も世界的な賞を獲得している工房などアールビバンでは多数の工房と契約することで、多くの作家の要望に応えてきました。

◆制作及びこだわりの色校正

工房を決定した後、制作を開始しまずは工房が様々な技法を提案、試し刷りをします。

その試し刷り「色校正」を作家に見て頂き、制作の方向性を決めます。


印刷の色校正との一番の違いはより細かな調整ができることです。


工業的色校正の指示では「全体的に赤くしてほしい」「全体的に明るく」など全体の調整しかできませんが、版画の場合は「肌の色味はやや明るめにして、背景の木々の緑はより鮮やかに」など場所ごとに指定ができるため、作家に妥協していただく必要がありません。


◆特殊効果

作品の完成度を高めるため特殊効果にもこだわります。

例えば作品にラメを入れる場合でも、どのラメを使うか、ラメの密度はどのくらいにするか…。


下記のように3種のラメに濃淡をつけ塗布した紙を用意し、実際の作品に当ててイメージングしていきます。



その“のせ方”も出したい表現に合わせて筆を使うかエアブラシを使うかを決め、手作業で乗せていきます。


◆検品

検品作業では、自然光に最も近いとされている照明を作品に当てながら、色抜けはないか、特殊効果の乱れなどないかなど事細かに調べていきます。

ここで却下となった版画は破棄され、厳しい検品に合格した作品のみお客様のお手元にお届けしています。


今回の記事でご紹介した作品は、2022年3月より開催する『mocha展-星しるべ-』にて実際にご覧いただけます。

作家のこだわりと、一流の版画摺師が共同作業で制作した珠玉の作品群を是非会場でご覧ください。



※「mocha展(モカ展)-星しるべ-」に関しては詳しくはこちら



©mocha

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当展示会は、アールビバン株式会社主催の入場無料、原画・版画展示販売会です。

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